しなの鉄道はこのほど、1~3月に実施する169系車両引退記念イベントの内容を発表した。国鉄時代の急行の姿を再現する特別運行や、記念旅行の実施が予定されている。

「湘南色」のしなの鉄道169系

特別運行では、急行「志賀」と急行「信州」の姿をそれぞれ再現。運行スケジュールは、急行「志賀」が屋代~軽井沢間で1月27日と2月24日に運転、急行「信州」は篠ノ井~軽井沢間で3月2日に運転される。いずれも乗車券のほかに急行券(大人300円)が必要。急行券はA型硬券で発券される。乗車特典として、D型硬券タイプの乗車証明書が車内で配布される。

旅行商品は、「霜切列車体験と急行『志賀』の旅」「169系&189系撮影会・戸倉車両基地・屋代車両工場に潜入」の2種類が用意されており、いずれも1泊2日の行程となる。

「霜切列車」は架線に付着した氷をそぎ落とし、安全・安定輸送のため早朝に運転される列車をさすという。「霜切列車体験と急行『志賀』の旅」では、この「霜切列車」に169系を使用し、早朝の鉄路を駆け抜ける同車両に体験乗車(上田~軽井沢間)できる。その後は189系「しなのサンライズ号」と169系急行「志賀」にも乗車する。出発日は1月26日で、旅行代金は大人1万7,800円、小児1万5,800円。

「169系&189系撮影会・戸倉車両基地・屋代車両工場に潜入」では、戸倉駅にて189系と169系(湘南色)を並べての撮影会や、両車両に乗車しての車両入替体験、ドア開閉、車内放送、運転席でのブレーキ弁ハンドル操作の体験などを実施。169系の車内では車掌用携帯型乗車券発券機の操作を体験でき、自ら発券した乗車券を記念に持ち帰ることができる。宿泊場所では、大広間にてNゲージ運転会を開催。2日目には屋代駅構内の車両工場も見学する。出発日は2月9日で、旅行代金は大人が2万1,000円から、小児が1万9,250円から。

169系は急勾配で知られた旧国鉄信越本線の碓氷峠を運行するため、1968年にデビュー。現在は全国の鉄道事業者のうち、しなの鉄道だけが保有しているが、老朽化にともない、4月29日をもって在籍する3編成(いずれも3両編成)すべての引退が決まっている。