12月19日に発売されたHMOとかの中の人。の最新アルバム『増殖気味 X≒MULTIPLIES』が、20日付のオリコンデイリーチャートで初登場6位を記録している。

『増殖気味 X≒MULTIPLIES』の初回限定盤(左)と通常版

『増殖気味 X≒MULTIPLIES』は、2009年に発売されオリジナル作品の再現度の高さが絶賛された1stアルバム『初音ミクオーケストラ』に続く2作目で、Yellow Magic Orchestra(以下YMO)が1980年にアルファレコードより発売したアルバム『増殖』を元に制作されたカバーアルバム。制作陣には、YMO作品のレコーディングエンジニアを務めた寺田康彦、YMO、Sketch Showなどのマスタリング・エンジニアを務めた小池光夫が参加。そしてゲストミュージシャンには『増殖』のギタリストである大村憲司の息子で、現在はロック・バンドMIDNIGHTSUNSで活躍する大村真司がギタリストとして参加していることも話題となった。

元ネタYMOのオリジナルアルバム『増殖』にはコント・パートも収録されていたが、今回のアルバムでもオリジナルのコンセプトを踏襲した初音ミクが登場する新作コントを披露。脚本は、SF作家でSF作品を対象に与えられる星雲賞を計7回も受賞してきた野尻抱介が担当している。

HMOとかの中の人

赤い人民服仕様の「ねんどろいどぷち」初音ミク

初回限定盤には、YMO初期のアルバムジャケットやライブでメンバーが着用していた赤い人民服仕様の「ねんどろいどぷち」初音ミクも封入された。このフィギュアの原型制作を担当したグッドスマイルカンパニーの小田ツヨシは「今回はポーズの指定、イラスト有りきでフィギュアを作らせていただきましたが、くぅ。さんの柔らかいイラストタッチと新涼さんの衣装デザイン、ポージングのテイストをそのままフィギュアに反映できるよう頑張りました。特にツインテールのまるんとした表現、動きのある甘えんぼ袖、等、PAw Laboratory.の皆さんの世界観を活かせたかと自負しております。音楽と共に、ねんどろいどぷちHMOも愛でていただけるとうれしいです」と本作のこだわりと、3年ぶりに「ねんどろいどぷちHMO」を手がけた喜びを話している。

なお、12月28日(金)から1月6日(日)の期間では、京急と羽田空港をつなぐ羽田空港国内線ターミナルに『増殖気味』仕様の初音ミク大判ポスターが掲出される。