JR西日本はこのほど、山陽新幹線の広島駅から第2玖珂トンネルの区間にて、携帯電話不感地帯の解消工事を実施すると発表した。2013年度内のサービス開始をめざす。

トンネルの多い山陽新幹線。来年度中に新岩国駅まで携帯電話の通話が可能に(写真はイメージ)

同社は中期経営計画の中で、「山陽新幹線区間の情報サービスの拡充」を掲げており、各通信事業者とともに携帯電話不感地帯の解消を推進。トンネルなどの人工的な構築物により携帯電話の電波がさえぎられてしまう地域に移動通信用中継施設を設置するなどの対策に取り組んでいる。すでに今年6月26日には福山~三原間でサービスを開始し、現在は三原~広島間で工事を進めている。今回の決定により、東海道・山陽新幹線の東京~新岩国駅間ではトンネル内でも各社の携帯電話が通じるようになるという。