伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は12月26日、日本政策投資銀行の仮想デスクトップ環境を構築したと発表した。2012年11月の新本店への移転を機に、本店で使用していたデスクトップPC約1,500 台をシンクライアント端末に置き換えたほか、2013年3月までに支店などの PCもシンクライアント端末に置き換え、合計約2,500台の仮想デスクトップ環境を導入するという。

日本政策投資銀行では、これまでセキュリティを維持するため業務システムごとに端末を分けて使用しており、ノート PC の使用は原則認められていないため、会議では大量の紙資料を用意していたという。そこで、オフィス移転を機に、ワークスタイルの変革を目的として、仮想デスクトップの導入を決定した。

「HP t5740e Thin Client」

サーバ基盤とシンクライアント端末は、いずれも日本HPの「HP Bladesystem」および「HP t5740e Thin Client」で、仮想化ソフトはヴイエムウェアの「VMware View」を使用する。

また、セキュリティを強化するため仮想デスクトップ環境を収容するサーバはデータセンターに設置し、ユーザー認証にはICカードを使用するほか、会議室にシンクライアント端末を設置することでペーパーレス化の推進も行う。

また同行は、仮想デスクトップ導入の他にもサーバとストレージの共通基盤構築やネットワーク構築、IP電話導入を実施し、CTCが仮想デスクトップ導入とサーバとストレージの共通基盤構築を担当した。