富士通マーケティング(以下、FJM)は21日、電子カルテ、オーダリング、医事会計システムなどの医療分野のICTを活用したシステムを提供し、中堅中小の医療機関の経営革新を全国で支援、更なる経営効率化を支援する一環として、財務会計システム「GLOVIA smart きらら 会計(医療法人対応版)」(2011年8月リリース)に続き、同システムと医事システム「HOPE/SX-R、J」および介護請求システム「HOPE/WINCARE-ES」のデータ連携を行う「きらら自動仕訳モジュール」の提供を開始した。

GLOVIA smart きらら 会計(医療法人対応版)、「きらら自動仕訳モジュール」の特長

同モジュールは、2012年4月に稼働した湯河原中央温泉病院の「きらら自動仕訳モジュール」を標準化したもので、これにより担当者が医事・介護システムで入力したデータが自動的に仕訳され「GLOVIA smart きらら 会計」に取込まれ、経理担当者による仕訳作業や財務システムへの手入力が不要になるとともに、リアルタイムでの医療機関の経理情報の把握が容易になる。

医事・介護システムの連携端末(任意指定)に格納され、実行を指示すると動作。あらかじめ設定しておいた科目の振分け設定に基づき、医事・介護の会計データを編集し、「GLOVIA smart きらら 会計(医療法人対応版)」へ仕訳データを連携する。

医事・介護システムで生成された連携データで、端数金額が発生するなど確認が必要な会計データについては、実行時にチェック対象者として画面表示され、把握が可能。請求ベースで売上とする「未収金計上するパターン」と入金ベースで売上とする「未収金計上しないパターン」の2つの選択肢を用意しており、現行の経理処理運用を変更せずに、手作業からシステムへ移行が可能となる。

また、利用形態に合せてSaaS型と自医療機関内にシステム一式を設置し、院内で運用管理が行えるパッケージ型から選択でき、自医療機関に適切なシステム投資が行える。

同社は、医療機関の様々なシステム連携の強化を図り、業務の省力化とフローの最適化による経営の効率化を実現させるとともに、医療機関が目的としているQOL(Quality of Life)の向上を、ICTを通して支援していく。