米Dellは12月18日(現地時間)、データ保護ソリューション企業の米Credant Technologiesを買収することで合意したと発表した。買収金額など詳細は非公開。これによりBYODソリューションのなどを強化する狙い。

Credant Technologiesは2001年創業で、エンドポイントからサーバー/ストレージ/クラウドまでのデータの管理や保護のための技術を開発・提供するセキュリティ企業。ノートPCやデスクトップPC、取り外し可能なメディア、スマートフォン、クラウドにあるデータまで、包括的なデータ保護対策を提供し、現在200万台以上のエンドポイントを保護しているという。HIPPAやSOXなど複数の業界規制にも遵守し、業界向けのサービスも提供する。このところのBYOD(Bring Your Own Device;従業員が自分の端末を業務に利用すること)への関心の高まりを受け、モバイルソリューションを前面に打ち出している。

DellはCredantとすでに提携の関係にあり、Dellはデータ保護と暗号化ソリューション(DDPE;Dell Data Protection Encryption)に同社の技術を利用している。

今回の買収により、セキュリティポートフォリオを拡充すると狙いを説明している。中でも、Dellはシンクライアント技術のWyse Technologies、セキュリティのSonicWALLなどを利用してBYODソリューションを強化中だ。同社でエンドユーザーコンピューティングソリューション担当社長を務めるJeff Clarke氏は「Latitude」「OptiPlex」「Precision」ブランドで展開するPCの安全性を補完・強化する、と述べている。

米Credant Technologies Webサイトイメージ