2012年11月30日にKDDIとソフトバンクの両社からiPad Retinaディスプレイモデル/iPadminiが発売となった。これまでソフトバンクが独占的に国内販売をしていたが、iPhone5に続き、KDDIが新たに取り扱いを開始。業界の注目が集まるなか、発売イベントで同社代表取締役社長は田中孝司氏は、「iPadもauが本命」と語り、新規参入にかける意気込みをアピールした。

そして発売から半月を経た12月18日、KDDIは法人を対象に「4G LTE」対応タブレットが通常料金より毎月980円安く利用できる「ビジネスセット割」キャンペーンを発表した。キャンペーンの受付期間は、2012年12月19日から2013年3月31日まで。

ビジネスセット割は、au携帯電話を10台以上利用しており、かつ2013年3月31日までに4GLTE対応タブレットを購入した法人ユーザを対象に、月額基本使用料を割り引くキャンペーン。「LTEフラット for Tab/Tab (i)」(通常料金5,985円)を利用する場合、「基本料金割引キャンペーン」と併用することで、月額基本使用料4,480円で利用できる。割引の開始はビジネスセット割の申し込み翌月の利用分から。

基本料金割引キャンペーンは、「誰でも割シングル」に加入かつ、2012年12月31日までに4G LTE対応タブレットを購入したユーザを対象に、通常料金から24カ月間525円/月を割り引くもの。本キャンペーンをふまえると、月額基本使用料は次のようになる。(LTEフラット for Tab/Tab (i)5,985円) - (基本料割引キャンペーン525円)-(ビジネスセット割980円)=月額基本使用料4,480円。なお、別途インターネット利用料315円/月がかかる。

料金プラン LTEフラット for Tab/Tab (i)
通常料金(誰でもシングル割適用時) 5,985円
基本料割引キャンペーン -525円
ビジネスセット割 -980円
月額基本使用料 4,480円
インターネット利用料 315円
au Wi-Fi SPOT月額使用料 0円
合計 4,795円

ちなみに対象の4G LTE対応タブレット回線が、auスマートバリュー、スマートバリュー for Business、スマホセット割に加入している場合は、ビジネスセット割は適用外となる。

iPad miniをはじめ各種7インチタブレットの発売が続き、その持ち運びの容易さとキャリアの安定したネットワークの組み合わせで、時間や場所に使用を制限されることがなくなり、いよいよビジネスシーンでのタブレット利用が本格化すると推測される。iPadで狼煙をあげたKDDIの、新たな市場における戦略に注目したい。