マクニカは18日、Altera PCI Express IPを用いたFPGAデザインに対するVerilogシミュレーション検証ツール「DrivExpress Version 1.0」を開発、提供開始したと発表した。

「DrivExpress」は、FPGA ユーザー向けにAltera PCI Express IP を搭載したFPGA デザインの検証に特化したツールで、Verilog シミュレータと組み合わせて使用することで、PCI Express Endpointデザインに対し、システムレベルの検証まで可能とするシミュレーション環境を構築することができる。

DrivExpress検証環境イメージ

また、検証コアであるPCI Express Root Complex モデル及びHost MemoryモデルはC++言語で作成されているため、Verilog 言語で記述されたバスファンクションモデルを用いたテスト環境に比べ、シミュレーション時間を短縮することが可能。

スクリプト記述例

トップのテストベンチ上で「DrivExpress」が提供するVerilog モジュールを検証対象のFPGA デザインに接続することで、Verilog シミュレーションの環境を整えることができ、検証パターンはスクリプトとして記述される。

Verilogシミュレーション実行例

ラインナップはフリー版を含む3種。

それぞれの価格と主な機能は、「Starter Edition SW-11010501OA」がフリー版のため無料、機能は1レーン、PCIe Gen 1サポート、ペイロードデータの転送サイズは4Kバイトまで。「Essentials Edition SW-11020501OA」は16万円で、機能は、1, 2, 4レーン、PCIe Gen1, Gen2サポート、ペイロードデータの転送サイズは64Kバイトまで。「Professional Edition SW-11030501OA」は80万円で、機能は、1, 2, 4, 8レーン、PCIe Gen1, Gen2サポート、ペイロードデータの転送サイズは無制限。3種とも、BFMを含む完全に統合された環境となっている。