東京メトロは17日、銀座線のすべての駅についてリニューアルを実施すると発表した。このうち浅草~京橋間の各駅(日本橋駅を除く)は2017年度までに、残る全駅も2022年度までに完成予定となっている。

東京メトロ銀座線の01系(写真左)と新型車両1000系(同右)

銀座線は12月30日をもって浅草~上野間開業から85周年を迎える。今回のリニューアルは、「伝統×先端の融合」を路線コンセプトに、日本最古の地下鉄としての歴史を大切にしつつ、先端の機能を取り入れ、発信する路線としてのイメージ定着をめざして実施される。

同社は駅リニューアルの実施にあたり、銀座線を「下町エリア」(浅草~神田間)、「商業エリア」(三越前~京橋間)、「銀座エリア」(銀座駅)、「ビジネスエリア」(新橋~赤坂見附間)、「トレンドエリア」(青山一丁目~渋谷間)の5つのエリアコンセプトに分割。開業90周年を迎える2017年度に、日本橋駅を除く「下町エリア」「商業エリア」各駅のリニューアルが完成し、日本橋駅も2018年中の完成を予定している。

銀座線の駅リニューアルに合わせ、「東京メトロ銀座線・駅デザインコンペ」として、広く駅のデザインの公募も行う。今回は上野駅、稲荷町駅、神田駅の計3駅がコンペ対象駅とされ、最優秀賞(1点)に賞金50万円、優秀賞(2~3点)に賞金30万円などが贈られる。申込開始は今月20日から。応募資格や作品の提出方法などの募集要項は、同日より公開されるコンペ公式ホームページにも記載する。登録受付期間は2013年1月23日17時まで。

応募に際し、上野駅、稲荷町駅、神田駅の全3駅のデザインを提案する必要があり、特定の駅だけの提案は不可。審査にあたり、路線コンセプト「伝統×先端の融合」、エリアコンセプト「下町」に加え、銀座線のラインカラーなども反映し、周辺の歴史と地域性に調和したデザインが重視されるとのこと。