2014年の新卒採用数、「横ばい予定」が過半数に

楽天リサーチは13日、「2014年新卒採用に関するインターネット調査」の結果を発表した。同調査は、11月28日から29日の2日間、楽天リサーチに登録している約225万人のモニター中から、全国の20~69歳の男女計800人の人事担当者を対象に行った。

採用数はほぼ横ばい、「増やす予定」の企業も増加率は微少

2014年の新卒採用数について聞いたところ、13年新卒採用と比べて「横ばい予定」という回答が過半数(52.1%)となり、以下、「増やす予定」が13.0%、「減らす予定」が10.6%などとなった。「新卒採用はしていない」という回答も20.3%あった。

「増やす予定」と答えた人に昨年と比べた増加率について聞いたところ、「1%~10%増」(35.6%)がもっとも多く、「11%~20%増」(29.8%)がそれに続き、これらの回答の合計は全体の65.4%となっている。一方、「51%以上増」という回答も16.3%あった。

「増やす予定」の企業も増加率は微少に

就職戦線、いまだ「氷河期」と見る意見が4割以上

今年の就職戦線は、「氷河期」と「売り手市場」のどちらかとの問いには、もっとも多かったのは「どちらでもない」で46.6%、「氷河期」という回答が37.8%で2位となった。

「超氷河期」と「氷河期」の合計は44.9%にのぼっている。一方、「まだ売り手市場」「かなり売り手市場」など売り手市場と見る意見は8.5%にとどまり、依然、新卒学生にとっては厳しい状況が続いている様子がうかがえる。

4割以上の企業が「氷河期」が続いていると認識

企業側のソ-シャルメディア活用率は約16%

近年話題となっている「ソ-活」(ソ-シャルメディアを使った就職動)について、SNS(Twitter、Facebook、LINEなど)で企業情報を発信したり、学生とコミュニケ-ションをとったりしているかどうかをたずねたところ、約16%が「はい」と回答した。

企業のソ-シャルメディア活用率は約16%とまだ低い

同社では、SNSを通じて学生同士で就活に関する情報を取得する機会が多くなっているため、多くの企業は、今後SNSを有効な採用ツ-ルとして活用することが課題と言えるのではないか、と分析している。その他、詳細なアンケート結果は、同社Webページで確認できる。