アニメーション映画『ONE PIECE FILM Z』の公開を記念したイベント「ONE PIECE AWARD」が13日、東京・六本木ヒルズ各所で開催され、TOHOシネマズ六本木ヒルズ各スクリーンでは田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョーによる「ONE PIECE AWARD」名台詞の発表披露が行われた。

左からチョー、山口由里子、平田広明、岡村明美、田中真弓、山口勝平、大谷育江、矢尾一樹

「ONE PIECE AWARD」ではイベントの一貫として、スクリーンジャックを実施。同所の各スクリーンで『ONE PIECE FILM Z』をはじめとする計9本の『ONE PIECE』関連作品を同時多発的に上映し、上映前にはキャスト陣が登場して各キャラの「名台詞」を生披露するという企画。出演者が演じる名台詞は、事前に公式サイト上の「"生で聞きたい!"あのキャラのこのセリフ!」ページで募集されたものとなる。

各スクリーンによって参加者は異なるが、メインキャスト全員が勢ぞろいしたのが、ゾロの名台詞が発表された回。まずは一人で登場した中井はゾロについて「声優としての僕の根幹にあるのがゾロで、広く世間に知られた初めてのキャラクター。僕の世界を広げてくれた、いろんな世界に連れてってくれた恩人のような存在です」とコメント。一番激しいバトルをしているのはゾロでは? と司会に聞かれると「でしょう!? ゾロは料理もできないので、ストイックに戦うしか無いんです(笑)」と我が意を得た様子だった。

ここで麦わらの一味を呼び込む流れとなったが、この場限りはゾロが船長の海賊団という設定に。中井が「じゃあ迷子海賊団…・・・誰が迷子だ! お前ら、出てこいや!」と呼びかけると、大歓声の中メインキャスト陣が登場した。ところが矢尾が「ぽっと出の船長にはついていかねぇぜ!」と叫ぶと、一同が「こんな船長いやだ!」と船長そっちのけで会場を練り歩く様子に、苦笑しきりの中井だった。

そしてステージに運び込まれたのが、投票で選ばれた名台詞が入った封筒。田中がコミカルに開封して、いよいよゾロの名台詞披露へ。中井が気迫たっぷりに「背中の傷は剣士の恥だ」と叫ぶと、会場から大歓声があがる。ところがここで山口から「かっこいいけど、読み方が今のゾロだよね。あの時のゾロがいいよ」とツッコミが入ると、一同からは「当時の声で聞きたい!」の大合唱。中井は「いじわる先輩だなぁ。勝平さんは優しいと思ってたのに」と苦笑しながらも、今度は妙にカワイイゾロで名台詞を再び披露していた。

選ばれた名台詞に中井は、「シチュエーションとしてはズタボロに負けてるセリフなので、本当はそんなにかっこよく決める台詞じゃないんです(笑)。でもどんな状況であってもゾロの生き様、心意気が現れた台詞なので、選んでもらってとてもうれしいです」と語っていた。