大日本印刷(DNP)は、ガラスやアクリル板に貼るだけで、プロジェクタの映像を表示できる透明スクリーンを開発したと発表した。2013年3月に販売を開始する予定。

前方から見た投影画像

透明なスクリーンは、従来からさまざまな場所での活用が期待されてきたが、「視野角が狭い」「映像が暗い」「設置するために大掛かりな工事が必要」など多くの課題があった。今回DNPは、プロジェクションスクリーンの製造技術を用いて、スクリーン上に、光を透過する透明部と光を拡散させて映像を映す拡散部を交互に配置することで、従来の透明なスクリーンに比べ、広い視野角を実現し、反射でも透過でも使用できる新しいタイプの透明スクリーンを開発した。

透明なガラスやアクリル板などに貼り付けるだけで、市販プロジェクタで資料や映像の投影ができるため、導入に掛かるコスト、期間が減らせ、浮遊感のある映像を提供したり、空きスペースでいつでもプレゼンテーションを行うことが可能となる。

新製品は、投影した映像をスクリーンの前方、後方いずれからでも見ることができ、市販のさまざまなプロジェクタに対応可能。特に、短焦点プロジェクタに適しているため、設置場所に合わせた省スペース、低コストでの導入が可能だという。

また、フレキシブルなフィルム形態のため、既設のガラス面など設置場所を選ばず、ロール to ロールで製造するため、ヨコ幅を自由に設計することができるという。