Appleの"マルチタッチ"特許、米特許商標局の再審査で無効化へ

米特許商標局(USPTO)に認められ米Appleが保有するマルチタッチ特許、通称"スティーブ・ジョブズ"特許について、その妥当性に関する再審査が始まっている。もし再審査で請求が棄却された場合、同特許はその効力を失う。一方でまだ審査の途上であり、その判断が覆される可能性もある。

同件はApple Insiderが報じている。もともとはFOSS Pantetsが発見したもので、「U.S. Patent No. 7,479,949: Touch screen device, method, and graphical user interface for determining commands by applying heuristics」について、その有効性に関する審査が完了した旨を示す文章が先週初めに公開されていたという。これにより、Appleのマルチタッチ特許は一時的に無効化されている。

このマルチタッチ特許は、通称"スティーブ・ジョブズ"特許と呼ばれる一連のソフトウェア/UI特許の1つで、同氏をはじめ、元AppleエグゼクティブのScott Forstall氏、その他多数のエンジニアや弁護士の名前が発案者として特許に記載されている。今日スマートフォンやタブレットで一般的なマルチタッチ操作を網羅した基本特許となるもので、現在Samsungとの間で行われている裁判をはじめ、Appleの特許闘争において重要な役割を果たしているといえる。Apple Insiderによれば、10月には「U.S. Patent No. 7,469,381: List scrolling and document translation, scaling, and rotation on a touch-screen display」という通称"rubber-banding"(ゴム紐)特許の再審査と無効化が認められており、今回のマルチタッチ特許の再審査はこれに続くものとなる。とはいえ、両者ともにまだ予備審査の段階であり、最終的に決定が覆される可能性もある。もしこれら特許がすべて無効化された場合、Appleの特許闘争、特にSamsung Electronics相手の訴訟や以前に出た勝訴判決に大きな影響を及ぼす可能性がある。

基本特許が後に再審査対象となり、そのいくつかが無効化されるという事例は少なからずある。例えば悪名高いビジネス特許の1つとして知られていた米Amazon.comの通称"1-Click"特許は、一時上記のような再審査を経てその多くの請求が無効化されたものの、Amazon.com側の修正を受けて再審査の後に再び特許の有効化を認められている(参考: Wikipedia)。

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