シャープは12月10日、逐次駆動方式に比べて、S/N比が約8倍となる高感度技術を搭載し、ペン入力やマルチタッチ操作が可能なタッチパネルシステムを開発したことを発表した。

同システムは、多数のセンサを同時に検知処理できる独自の並列駆動方式を採用したことで、一般的に用いられている逐次駆動方式と比べて、約8倍のS/N比を実現したという。これにより、ペン先約2mmの入力や多点を同時に認識できるマルチタッチ操作、手袋を着用したタッチ操作などが可能になるとする。

また、5型から60型までタッチパネル用のユーザーインタフェースが共用できるため、ソフトウェアの開発負担を軽減することも可能だという。

なお、同製品は5型、7型、20型、60型の製品が提供される予定で、7/20/60型は12月15日より、5型は2013年1月31日よりそれぞれサンプル出荷を開始、量産出荷は4製品ともに2013年3月15日を予定しており、量産規模は4種類合計で月産60万台を計画しているという。

20型タッチパネルシステムの外観。左がタッチパネルのコントローラ、右がセンサシート