館内からは瀬戸内海を臨める

ウエディングプロデュース・レストラン運営のノバレーゼは、三洋電機創業者の自邸だった「旧ジェームス邸」(兵庫県神戸市垂水区塩屋町6-28-1)を、婚礼施設を兼ねたフレンチレストランとして再生し、12月8日に開業した。

今年2月に「神戸市指定有形文化財」となった同邸宅は、英国人貿易商だったアーネスト・ウィリアム・ジェームス氏が1934年に建設した。戦後に、三洋電機の創業者である故井植歳男(いうえとしお)氏が自邸として購入した後、迎賓館としてさまざまな賓客をもてなしてきたという。

クリーム色のスペイン風洋館は、「寄せ棟造り(よせむねづくり)」(4方向に傾斜する面を持つ屋根)の地上2階、地下1階建てで、瀬戸内海を見下ろす丘の上の約1.3ヘクタールの敷地に立地。館内には大理石の暖炉や高い板張りの壁など、英国風の意匠が凝らされているという。

同レストランは、こうした外観や内観を生かしながら、地上階をレストランや婚礼の待合室として利用し、地下にある「レンガ積みのバー」もそのまま活用。また、建物の東側には、着席で最大120人を収容する披露宴会場を、西側には80席のチャペルを新設するという。

なお、同施設は土曜、日曜、祝日を、昼夜各1組限定の「婚礼施設」として展開し、平日は「フレンチレストラン」(12月10日グランドオープン)として運営するとのこと。

料理は、瀬戸内海の魚や地野菜を使った地産地消型のフランス料理で、ランチは3,500円、5,500円、6,500円の3コース、ディナーは7,000円、10,000円、12,000円の3コースが用意されている。さらに、クリスマス期間(12月22日、12月24日、12月25日)は、7品で12,000円の特別コースも提供される。