お金持ちになれる職業といえば、医師、弁護士が定番ですよね。それは世界でも同じなのでしょうか。日本に住む外国人20人に聞いてみたところ、日本人の感覚で思い浮かべる職業の他に、それぞれの国の特徴的なものが挙げられました。

■石油・天然ガスに関連する職業(ロシア/女性/20代後半)

ロシアはサウジアラビアと並ぶ石油大国。世界中の誰もが必要とするエネルギー資源に関わる仕事ですから、注目度も高いはずです。

■IT企業職員(インド/女性/30代後半)
■IT関係(フィンランド/女性/50代前半)
■IT関連、企業の経営者(スウェーデン/女性/40代前半)

こちらも現代を代表する仕事ですね。インドがIT関係で目覚ましく成長しているのは周知の事実。そして、フィンランドやスウェーデンが位置する北欧も、IT先進国です。フィンランドは全国民がインターネットに接続する権利を、国が法律で保証しているとか。スウェーデンはIT技術の発展状況を示す「ネットワーク整備指数ランキング」(世界経済フォーラム発表)で、2012年の世界一位となりました。

■不動産、株、FX投資(中国/男性/20代後半)

これは「投資家」ということでしょうか。中国では投資はとても身近なもののようです。子どものころから食卓で投資の話が出ていても、自然なことかもしれません。

■ベリーダンサー(エジプト/男性/40代後半)

ベリーダンスはエジプトの伝統舞踊。地元ではパーティーなどにダンサーを呼ぶそうです。意外なことに、その収入は相当だとか。通常、一日でエジプト人の平均月収を稼ぐそうですよ。

■サッカー選手、映画俳優など(オランダ/男性/30代前半)

サッカーは国民的スポーツ。大きな大会があるときは国中がオレンジ色に染まります。旗を揚げて服装をオレンジにするだけでなく、壁まで塗りかえてしまうこともあるとか。それだけ国民に支持されているスポーツですから、お金持ちになれる職業として挙げられるのも納得です。

■会社のCEO、農業、政府に関わった仕事(アルゼンチン/男性/20代後半)

アルゼンチンは様々な農産物の輸出額において、世界上位を占めています。実際に農業に従事する人が皆、裕福な訳ではないそうですが、作物を他国に送り出す過程では莫大(ばくだい)なお金が動いているようです。

■法律家、建築家(フランス/女性/20代後半)

フランスでは、建築の教育はもともと、美術学校で行われていました。今でもアートな部分を重視した勉強をするそうです。芸術の国らしい職業ですね。

「お金持ちになれる職業」には、それぞれの国の現状がそのまま現れていますね。掘り下げていくとお国柄なども見えてきたりして、面白いものがあります。