アイ・オー・データ機器は5日、企業向けNAS製品の「LAN DISK Z」シリーズに、Windows Storage Server 2012搭載モデルを追加した。1Uラックマウントモデルの「HDL-Z4WLCR」シリーズと2ドライブモデルの「HDL-Z2WM」シリーズをラインナップに加える。「HDL-Z4WLCR」が2013年1月末出荷開始予定で、価格は268,000円(税別)から、「HDL-Z2WM」は2012年12月下旬より出荷され、価格は148,000円(税別)から。

OSにWindows Storage Server 2012を搭載することで、2つのNICを1つのポートとして認識させる「NICチーミング」が利用可能。通常時は2つのポートで、データを分散処理し、アクセスが増加しても高速通信を維持するほか、どちらか一方のポートに異常が発生した場合でも残ったポートを利用してサービスを継続できる。

いずれの製品にもHDDにWestern DigitalのNAS用ハードディスク「Red」を採用する。

「HDL-Z4WLCR」シリーズ

「HDL-Z4WLCR」シリーズ

1Uラックマウントモデルの「HDL-Z4WLCR」シリーズは、CPUにデュアルコアのIntel Atomと、4GBのメモリを搭載する。HDDの搭載台数は4台でSATAに対応する。RAID機能はRAID 0(ストライピング)/5(分散パリティ)に対応する。同時最大接続数は50台。

インタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応の有線LANポート×2、USB 3.0×2、USB 2.0×5、eSATA×2。これらのインタフェースを利用して外付けHDDを増設することができる。本体サイズは約W430×D484×H44mm、重量は約9.5kg。対応OSはWindows XP/Vista/7/8、Windows Server 2003 SP1/2003 R2、Windows Server 2008/2008 R2、Windows Server 2012。

容量別に3モデルを用意。価格(税別)は4TBモデルが268,000円、8TBモデルが290,000円、12TBモデルが358,000円。

「HDL-Z2WM」シリーズ

「HDL-Z2WM」シリーズ

「HDL-Z2WM」シリーズは、CPUにIntel Atom D510(1.66GHz)と、2GBメモリを搭載する。HDDの搭載台数は2台。RAID機能はRAID 0(ストライピング)/1(ミラーリング)に対応する。同時最大接続数は50台。

インタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応の有線LANポート×2、USB 2.0×5、eSATA×2、D-sub×1、PCと接続したディスプレイで設定などを確認できる。本体サイズは約W102×D216×H150mm、重量は約3.6kg。対応OSはWindows XP/Vista/7/8、Windows Server 2003 SP1/2003 R2、Windows Server 2008/2008 R2、Windows Server 2012。

「HDL-Z2WM」シリーズは、2TBモデルと4TBモデルの2モデルを用意。価格(税別)はそれぞれ148,000円と158,000円。

専用の交換カートリッジも用意

「HDL-Z2WM」シリーズ

どちらの製品でも利用できる専用の交換ハードディスクカートリッジ「HDLZ-OPR」も用意。価格(税別)は1TBが28,800円、2TBが37,600円、3TBが52,200円。「HDL-Z4WLCR」シリーズと同じ、2013年1月末より出荷を開始する。