J.J.エイブラムス監督やクリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチは4日、東京・リッツカールトン東京にて開催された、SFアクション映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のWeb媒体向け記者会見に登場した。

会見に登場したベネディクト・カンバーバッチ(左)、J.J.エイブラムス監督(中央)、クリス・パイン

同作は、2009年に公開された映画『スター・トレック』の続編。エンタープラズ号の内部に潜んでいた静かな悪がもたらした地球最大の危機。復讐の炎により、大量殺戮兵器と化したひとりの男の前に宇宙艦隊は全滅寸前まで追い込まれる。若きキャプテン・カーク(クリス・パイン)は、世界を救うため、その男を追って自ら戦闘地帯へ身を投じる。

今年の5月末に撮影自体は終了したという同作。現在の制作段階についてJ.J.エイブラムス監督は「厳密にいうとポストプロダクション段階なのですが、このくらい大きな作品になると絶えずディレクションを行なっているのが現状です。なので、あたかもまだ制作が続いているような形ですね(笑)」と進行状況を報告。また、同作のタイトルが"スター・トレック2"ではなく、"スター・トレック イントゥ・ダークネス"である意図については「フレーズのようなタイトルになっているのは、映画そのものがスター・トレックの世界観を描いているからです。また同作内でキャラクターが非常にダークな世界に連れていかれるということを表しています」と説明した。さらに、映像面に関しては「IMAXや3D技術以外にも様々な技術やコツを使い、カッコいいものに仕上げました」と自信に満ちた表情を見せた。

そのほか、会見で日本の印象を聞かれた三人は「ホテルの部屋から東京の景色を見ていると映画『ブレードランナー』で見た雰囲気を醸しだしているなと感じます」(クリス・パイン)、「日本の文化に触れていると、必ず何かインスピレーションを受けます。日本という場所は自分にとって、いつも"こういうもの試してみたいな"というアイディアが浮かぶ場所ですね」(J.J.エイブラムス監督)、「日本の音楽、美術、芸術からインスピレーションを受けています」(ベネディクト・カンバーバッチ)とそれぞれコメントした。映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、2013年9月公開。