レスキューロボットコンテスト実行委員会は、2013年8月10日(土)・11日(日)に神戸で本戦を開催予定の「inrevium杯 第13回レスキューロボットコンテスト(第13回レスコン)」(画像1)の参加チームの募集を開始したことを発表、併せて今回は東京でも予選を行うとした。申し込みの締め切りは2013年1月31日だ。

レスコンは阪神大震災がきっかけの大きな要因となって誕生し、神戸市も主催者に加わっていることから、その神戸において予選および本選が行われてきた。そのため、どうしても関東地区以北のチームが参加しにくいことが課題だったのである。

しかし、第13回大会からは東京予選が実施されることになり、首都圏はもちろん、東北や北海道、もしくは首都圏よりの東海地区、上信越地区なども比較的参加しやすくなったというわけだ。これまでは、どうしてもほぼ西日本のチームによるコンテストという色が強くなってしまっていたが、今回から「全日本」的なコンテストへと一歩踏み出したのである。

第13回のスケジュールは、神戸予選が6月30日(日)にレスコンのホームグラウンドである神戸サンボーホールで開催。東京予選は7月7日(日)に、仲見世や浅草寺などから徒歩でもすぐの東京都立産業貿易センター台東館で開催される。

なお、予選の前に「書類選考」が行われるが、こちらは機器を貸与するチームを選定するためのものとなる。書類選考でふるい分けられるのではなく、予選は基本的に全応募チームで行う形だ。さらに、特別協賛である東京エレクトロン デバイス(inreviumは同社のブランド)の特別協賛枠も1チーム分設けられることが決定している。

またその説明会も兼ねて、12月8日(土)には参加費無料の「レスコンシンポジウム2012」が神戸市立青少年科学館で開催される。時間は13時から17時を予定。説明のほかに講演なども行われる予定となっている。

講演内容としては、東北大学大学院 工学研究科の永谷圭司准教授による「フィールドロボティクス フロンティア」や、神戸市消防局水上消防署 特別高度救助隊「スーパーイーグルこうべ」による展示や実演、第12回大会のレスキュー工学大賞を受賞した「なだよりあいをこめて」チームによる「コンセプトの改善によるロボットの変化」などだ。12月5日(水)までの事前申し込み制で、定員は100名となっている。

そして翌12月9日(日)には、13時から16時30分までの予定でサンリツオートメイション本社事業所(東京町田市)において、東京予選への参加を考えているチームのための「inrevium杯 第13回レスキューロボットコンテスト説明会in東京」が行われる予定だ。

こちらも単なる説明会ではなく、特別講演として千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)副所長の小柳栄次氏による「福島原発用探査機Quinceについて(仮題)」のほか、サンリツオートメイションのIPロボ「天才くん」の実演なども用意されている。

こちらも参加費無料だが、神戸の説明会と同様、12月5日までの事前の申し込みが必要で、先着70名となっている。

画像1。inrevium杯 第13回レスキューロボットコンテストのポスター。2013年大会は東京でも予選が実施される