違法スキャン対策出版社連絡会などの発表によると、浅田次郎氏 / 大沢在昌氏 / 永井豪氏 / 林真理子氏 / 東野圭吾氏 / 弘兼憲史氏 / 武論尊氏の7名が、書籍スキャン事業者7社と代表者個人に対して、著作権侵害差し止めを求める訴えを提起した。

訴えられたのはブックコピー、Scan Agentなどの7事業者およびその代表者個人。各事業者は、利用者からの注文を受けて不特定多数の書籍をスキャンして電子ファイルを作成して納品する、いわゆる"自炊"の代行業者。原告の作家らは、著作権者に無断でこのような行為を行うことは複製権の侵害にあたると主張している。

原告らは2011年9月に、スキャン事業者に対して、自己の作品に対するスキャン行為を許可しない旨を伝えたが、7社はその後も代行業を続け、原告の作品も引き続きスキャンされていたという。このことから、今後も原告らの著作権が侵害されるおそれが高いとして、今回、著作権侵害の差し止め請求と損害賠償を求める訴えが起こされた。