富士通は11月28日、カナダ中西部サスカチュワン州に、富士通グループにおけるカナダ初の高グレード(Tier3)データセンターを建設すると発表した。

本センターでは、カナダ国内の顧客にハウジングやホスティングサービス、マネージドサービスまで幅広く提供するとともに、バックアップ環境として世界各国の顧客も利用できるよう、バックアップサービスやデータ復旧サービスなども提供する予定となっている。

カナダの公共分野や一般企業では、ビッグデータ分析や、クラウドアプリケーションの開発、高信頼なストレージ導入に向けてIaaS(Infrastructure as a Service)へのニーズが高まっており、富士通は長年の運用実績をベースに、本センターを通じてこれらのニーズに応え、著しい経済成長を遂げるサスカチュワン州におけるプレゼンスを強固なものにしていく。

富士通は、業界に先駆け、環境配慮型のデータセンターの建設に取り組んでおり、本センターにおいても、サスカチュワンの気候を利用し、室外の大気により冷却するフリー・クーリングを採用するなど、グリーンICTに対応した環境配慮型のデータセンターを実現する。これにより、電力使用量を抑え、顧客のシステム運用費削減にも貢献する。

富士通は今回新設するデータセンターに加え、今後2年間で、カナダ東部および中央カナダ各々に、2つのTier3データセンターを建設し、データセンター事業のさらなる強化に取り組む。