太閤山観光が、11月27日に民事再生法の適用を申請したことがわかった。

帝国デーバンクによると、同社は、1988年5月に設立されたゴルフ場運営会社で、富山県出身の女子プロゴルファーがコース監修し、1993年に射水市内に「太閤山カントリークラブ」(27ホール)としてオープンした。後発ながら富山県内ではトップクラスと評され人気も高く、最盛期の1997年12月期には約8億5000万円の売り上げを計上していた。

しかし、長引く不況で収入高は年々減少をたどるなか、東日本大震災の影響で集客が落ち込み、2011年12月期は約5億1400万円まで減少、当期純損失は約2900万円の赤字に陥っていた。これに加えて、会員からの預託金返還請求訴訟で事業継続が困難な状態となり、今回の措置に至った。

負債は2011年12月末時点で、債権者約1900名に対し、約157億9000万円。