東京都写真美術館は24日より、展覧会「北井一夫 いつか見た風景」を開催する。

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同展覧会は、北井一夫の学生時代の作品から最新作のシリーズまでを振り返る回顧展。同氏は第1回木村伊兵衛写真賞受賞作家で、かつ同館の重点収集作家。今回の展覧会が、美術館における初めての個展となる。

展示内容は、当時の社会を象徴する事件を扱った初期の代表作「バリケード」と「三里塚」、同氏の代表作で、失われていく日本の農村の原風景を捉えた作品「村へ」と「いつか見た風景」、そして東京のベッドタウン・千葉県船橋市という新興住宅街の生活を明るく撮った「フナバシストーリー」、そして雑誌『日本カメラ』で連載中の「ライカで散歩」などの作品を取り上げている。

会期中の12月15日ならびに2013年1月12日には、北井一夫本人が登場する対談イベントが行われる。展覧会チケット以外に費用はかからず、当日10:00より1階受付で整理券を配布するという。また、2013年1月3日 11:30~12:15には、北井一夫と学芸員による「新春フロアレクチャー」も開催。こちらについても、展覧会の半券以外に費用は必要ない。

会期は11月24日~2013年1月27日(月曜、12月29日~2013年1月1日は休館)、開館時間は10:00~18:00(木・金は20:00まで)。会場は同館3階展示室。入場料は一般600円、学生500円、中高生・65歳以上400円、小学生以下無料。ちなみに、同展は年末年始を挟むため開館時間が変則的になっており、12月28日は10:00~18:00、2013年1月2日・3日は11:00~18:00、1月4日は10:00~18:00となっているので注意してほしい。

なお、同展開催を記念し、11月24日~12月25日まで、東京都・神保町の小宮山書店では、同氏の作品のオリジナルプリントを展示・販売する催しが開催される。