Alteraは、産業用Ethernetデザイン向けの新しいライセンス体系を発表した。これにより、FPGAベース産業用Ethernetデザインのファクトリーオートメーションシステムへの統合を簡素化できるという。

Softing Industrial Automation社と協力して開発された新ライセンス体系により、前払いのライセンスフィー、ユニット毎のロイヤリティレポート、あるいは長期的な交渉を一切必要とすることなく、主流の産業用Ethernetプロトコルを利用することができる。両社の協力により、全てハードウェアにおいて適合性テストが行われたPROFINET RT、PROFINET IRT、Ethernet/IP、Modbus TCP/IP、EtherNet/IP、およびPROFIBUS DPなど、多種多様な産業用EthernetプロトコルをAlteraのFPGA1つで利用できるようになる。

Alteraの産業用Ethernetソリューションは、プロトコルIPとソフトウェアスタックをエンべデッドプロセッサを統合したFPGAに実装されている。エンべデッドプロセッサは、起動時に希望するプロトコルIPを使ってFPGAを構成することが可能。この方法により、ハードウェアを修正することなく、1つのボードで様々なプロトコルを動作することができる。また、FPGAはセンサインタフェース、アクセレレータ、および制御ロジックなどの様々なオートメーションファンクションの実装に使用することもできる。

さらに、様々な産業用オートメーション関連パートナーとも協力して、多数のデザインオプションをサポートしている。Alteraの産業用ネットワークパートナープログラム(INPP)は、業界で認められているネットワーク専門企業によって構成されたエコシステムを提供するもので、共通のFPGAベースのプラットフォーム上で産業用Ethernetおよびフィールドバスソリューションを評価することを可能にする。INPPのパートナーは、ネットワーク通信およびFPGA開発ニーズを満たすIP、リファレンスデザイン、およびデザインサービスを提供している。

PROFINET RT/PROFINET IRTプロトコルは2013年1月より、その他のプロトコルIPは2013年中に提供される予定。