海外でも高い評価されている日本の漫画。その中でもどんな漫画が人気なのでしょうか。日本に住む外国人20人に、好きな漫画とその理由も聞いてみました。

■「ドラえもん」

・教育的にいい内容。キャラクターは面白い(ベトナム/女性/20代前半)
・のび太くんとの自然なコミュニーケーションが面白いから(インド/女性/30代後半)

これぞ漫画の王道! 素朴でありながら夢の広がるドラえもん。外国人にも人気なのですね。先日、インドの街角でビニール袋に詰められた「ドラえもんもどき人形」を発見しました。おなかには「Dore Men」の文字、目玉の真ん中も水中眼鏡のようにくっついてはいました……。

■「らんま1/2」

・好きな漫画はいっぱいあるけど高橋留美子の「らんま1/2」が一番好きです。キャラクターはよくできているし、設定は簡単だけどいつも笑いが取れますね(アメリカ/女性/20代後半)
・子供の頃から読んでるから懐かしくて好きな漫画です(アルゼンチン/男性/20代後半)

日本のギャグがアメリカでも通用するのですね。アルゼンチンではらんま1/2の1冊の単行本を半分に分け、2冊として販売しているそうです。らんま1/2の1/2ってことでしょうか?

■「バガボンド」と「クレイモア」

やはり一生懸命に生きようとする人の話が好きです(イタリア/男性/30代前半)

日本の漫画は、ストーリーの完成度が高いことでも知られています。バガボンドは日本でも大ヒットした漫画ですね。作者は途中からペンを手放し、筆のみで作品を作り上げたといいます。そのあたりも日本的ですてきですね。

■「無限の住人」

素晴らしいダイナミックなアートがあって、古文を使うなど江戸時代を詳しく描写している(スペイン/男性/20代後半)

この作品は「ネオ時代劇」と言われているそうです。やはり外国にはない“サムライ”や“エド”のかっこよさが人気の秘訣(ひけつ)でしょうか。

■「ナルト」

忍術があって、面白いからです(台湾/男性/20代後半)

続いて、これまた外国人に人気の忍術も登場。最近では日本的な題材や名前に漢字を使うなど、日本の古いものを取り入れた作品が増えているように感じます。外国人には余計に受けるのではないでしょうか。

■「ゴルゴ13」

デューク東郷は(母国でも人気のある)ジェームズ・ボンドをイメージさせる(オランダ/男性/30代前半)

劇画の代表的存在ともいえるゴルゴ13。確かに渋さはボンド並みかも。まゆ毛の濃いボンド。

■「キャプテン翼」

エジプトでも「キャプテンマーギッド」という名前で放映されていました。私はサッカーについてよく知りませんが、面白かったです(エジプト/男性/40代後半)

エジプトではタイトルも(だいぶ)変わっているのですね。放映されていたのはうれしいですが、マーギッドって誰!?

この他、「スラムダンク」「冬物語」「アンパンマン」「ふしぎ遊戯」「ROOKIES」「王様の仕立て屋」などが挙げられていました。こんなにいろいろな漫画が世界に知られていたんですね。

以前、ドイツの片田舎の本屋で、ドイツ語版「ワンピース」が全巻そろっているのを見かけました。すごい! と思い開いてみたら「ウオオオオ!」という擬音が「Jippie!」となっていました。ちょっとパワーに欠けるような……(笑)。逆に面白い発見でした。

近年では漫画を読んで日本に興味を持つ外国人も多いようです。漫画は世界に誇る日本のカルチャー。もっともっと広がってもらいたいですね。