Infineon Technologiesは、24Vの産業用制御アプリケーションやオートメーションアプリケーションを対象とした、ガルバニック絶縁の8チャネルハイサイドスイッチ「ISOFACE」の第2世代製品「ISO2H823V」を発表した。

同製品は、2.5kVの絶縁(IEC 61131-2 要件準拠)に対応し、広い動作温度範囲とデジタル出力や制御機能を備えており、それぞれ600mAで8つの出力チャネルの駆動が可能なICで、これにより最終製品は、堅牢性の向上のほか、PCB設計寸法をオプトカプラ使用した設計と比べて、最大2分の1に縮小することが可能となるという。

また、オンチップ診断機能は、オープン負荷、短絡回路の状況、過熱動作をチャネルレベルで検出でき、ICレベルでは、供給電圧、出力状態、過熱状況、伝送エラーを監視することが可能。こうして提供されるシステム情報を活用することで、予防的な保守が可能となり、過酷な状況時のシステムの急なシャットダウンを防ぐことができるようになるという。

さらに、出力側は、24VDC動作(11~35Vの範囲)に設定されており、回路保護用の52Vクランプダイオードが採用されているほか、8つの出力チャネルはそれぞれ、150mΩのオン抵抗(Rds(on))(Typ.値)を持ち、短絡回路保護に対応している(有効電流は1.0Aに制限)。制御側の動作電圧は、3.3Vで、デバイスの状態表示は、入力側と出力側の両方で、LEDマトリックス向けの内蔵ドライバによって行われる。

なお、同製品はすでに12mm×12mmのVQFNパッケージでサンプル出荷を開始しているほか、システム評価ボードも提供中だという。また量産出荷は2013年第1四半期を予定しているという。