Cypress Semiconductorとアルティマは11月14日、USB 3.0経由で1080p、60fpsの非圧縮動画転送を可能とする「USB 3.0インタフェースボード(型名:ALTHSMCUSB3)」を開発し、2012年11月中旬より販売開始することを発表した。

同製品は、CypressのUSB 3.0コントローラ「EZ-USB FX3」を搭載したもので、AlteraのFPGAが搭載された開発キットと接続可能な高速転送インタフェース(HSMC)により、AlteraのFPGAが搭載と組み合わせて、USB 3.0の性能を評価することが可能。

EZ-USB FX3は、Cypress独自のプログラマブルI/O(GPIF:General Programmable Interface)を拡張した「GPIF II」の採用により、8/16/32ビットのバス幅を選択可能で、最大400MB/秒の処理能力を実現する。また、同ボードはマクニカが開発したUSBビデオクラス(UVC)リファレンスデザインを使用することで、これらの性能を引き出すことが可能となり、USB 3.0経由で1080p、60fpsの非圧縮動画の転送などを実現することが可能になる。

なお、同製品はAlteraの低価格FPGA「Cyclone IV GX」を搭載した開発キットに対応しており、今後は「Cyclone Vファミリ」や「Arriaシリーズ」、「Stratixシリーズ」を搭載した開発キットやアルティマが開発を進めている「Cyclone V GXベースボード」への対応も予定してるという。

右上の青いボードが「ALTHSMCUSB3」。下のファンが付いているボードがCyclone IVを搭載した開発キット。フルHD 100p 60fps(約2.0Gbps)の非圧縮ビデオデータの転送が可能となっている