ソニーは14日、家族や恋人、親しい友人などの身近な相手と写真やメッセージを共有できるAndroidアプリ「Post shot」(ポストショット)の配信を開始した。利用は無料で、Android用アプリストア「Google Play」よりダウンロードできる。対応OSはAndroid 2.3.3以上。

Post shot

Post shotのアルバムリスト

「Post shot」は、2台のスマートフォン同士を実際に近づけ、双方が同時に設定ボタンを押すことで、相手を追加。相手とつながると、2人だけで共有できるアルバムが作成できる。

アルバムを作成した後は、アプリ経由で撮影した写真やライブラリ内の写真を自動で共有できる。アプリで撮影した写真は720×504ドットのJPEG形式で、ライブラリ内の写真は共有時に自動でリサイズされる。

写真はサーバーではなく、端末内に保存されるため、公開設定のミスなどで「知らないうちに不特定多数に見られる心配がない」という。相手には写真と合わせて最大100文字以内のメッセージを送ることも可能だ。

アルバムを削除すると相手とのつながりが削除され、削除された旨が相手側にも通知されるが、写真はライブラリに残される。アルバムの作成数は最大20で、同じ相手と複数のアルバムを共有することも可能。11月15日時点では、3人以上でのアルバム共有はできないが、同社は今後機能アップを検討しているとする。

なお、初期設定時の通信はアドホックではなく、個々の端末とサーバー間の通信となり、端末が持つ3GやWi-Fiなどの通信機能を使用する。設定ボタンを押すと、サーバーに位置情報が送信され、同時刻に近い場所でボタンを押したユーザーの情報を双方に通知する仕組み。2人以上の人間が同時刻に近い場所でボタンを押した場合、論理的には別の人が表示される可能性もあるが、その場合はユーザーが認証を拒否できる。

製品開発の背景として、SNSやコミュニケーションアプリの中でも「特定の相手とのつながりに特化したアプリが注目されている」一方で、不特定多数が閲覧できるWebサービスに写真を投稿する不安もあるとし、「メールやSMSのような分かりやすさ・安心感と、手軽さを兼ね備えた」気軽なコミュニケーションアプリを開発したという。

同社では、気持ちを込めて恋人だけに写真を送ったり、両親に子供の成長を伝えたりと「伝えたい相手だけにリアルタイムで写真とメッセージをやりとりできる」と解説している。

Post shotの利用イメージ