Google AdSenseの日本語版公式ブログで、Webサイトの設計においてユーザーエクスペリエンス(UX)を高める方法が「ユーザーエクスペリエンスの5原則」として紹介されている。

同ブログでは、Webサイトを設計する際はユーザーエクスペリエンスを考えることが重要であるとして、以下の5原則を挙げている。

  • ユーザーの目的に注目する
  • わかりやすいページ構造でユーザーを誘導する
  • ユーザーがWebサイト上で取るべきアクションを明確にする
  • ユーザーの状況に合わせてサイトを調整する
  • ユーザーに繰り返しサイトを訪問してもらう

「ユーザーの目的に注目する」は、ユーザーの目的と自分の目的がうまくかみ合う方法を見つけることを指している。記事では、Webサイトの強みとなる部分が何かを考え、そのなかで最も重要なものに注力することを推奨している。魅力的なサービスを数多く提供しているWebサイトであっても、Googleが検索バーをページの中心に据えているのと同様に、核となるサービスを1つか2つに絞り込んだほうがよいという。

Googleの検索ページ

「わかりやすいページ構造でユーザーを誘導する」については、ユーザーがアクセスした最初の画面でユーザーの注意を引き、Webサイトのイメージを印象付ける必要があると説明。シンプルな階層構造を心がけることで、わかりやすく、コンテンツを強調できるWebサイトをつくることができるという。

「ユーザーがWebサイト上で取るべきアクションを明確にする」は、Webサイト上でユーザーが次に何をするべきか、迷うことがないように設計することを指している。ユーザーがページにアクセスした段階で、「記事を読む」「購入ボタンを押す」といった、次に取るべきアクションが明確にわかるようにすべきだという。

「ユーザーの状況に合わせてWebサイトを調整する」は、忙しいユーザーや、PCに慣れていないユーザーなど、さまざまな人からのアクセスを想定するということ。たとえば、モバイル端末向けのWebサイトでは提供する機能を絞り込み、ユーザーの時間的制約が少ないPC向けサイトではすべての機能を提供する、といった方法が紹介されている。

また、「ユーザーに繰り返しサイトを訪問してもらう」ためには、「質の高い新しいコンテンツを常に提供すること」が最も重要だとされている。Webサイト内の同テーマの人気コンテンツへのリンクを集めたセクションをつくるなど、関連コンテンツのアピールや、新着コンテンツのアピールなども有効だという。