グローバル化が進んだ現代。日本で外国人を目にすることは全く珍しくなくなりました。ですが、彼らの国については、まだまだ知らないことだらけです。今回、日本に住む外国人20人にお聞きしたのは、「出身国ならではのお仕事」。日本では考えられない、変わった職業をご紹介します。

■風車の番人

風車の中に住んで管理をする(オランダ/男性/30代前半)

昔話かと思いきや、世界遺産のキンデルダイク村には今も番人がいらっしゃるそうです。水をくみ出したり、パンの粉をひいたり。風車の動きと同じく、ゆったりとした気分になれそうです。

■トナカイの飼育

スウェーデン北部には、トナカイを飼育して生活している、サーメ民族がいます(スウェーデン/女性/40代前半)

トナカイと言えばサンタクロース! といきたいところですが、こちらのトナカイは食用だそうです。皮も売れるとか。極寒の地のトナカイは見るだけのものではないのですね。

■パーティー参加

美女、美男であれば、ある会社の社内パーティーなどに参加するだけでお金をもらえる。PRらしい仕事だけど、実はPR活動はまったくせず、単にパーティー参加して人々に話しかけて喜ばせるだけの仕事(ベトナム/20代前半)

むむむ、うらやましいお仕事です。容姿なら負けないわ! というナルシシストなあなたはベトナムへゴー!

■犬のふん拾い機械運転士

飼い主が拾いそびれた犬のふんを、肩に担いだ掃除機の中に付属のホースを使いながら吸い取り上げる、という仕事(フランス/女性/20代後半)

お犬様天国、フランスならでは! と言いたいところですが、肩に担ぐ必要はないのでは? あまり想像したくありませんね。「うちの子のものなら、落とし物でもカワイイわ!」というあなたは、フランスへゴー!

■騎馬民族

馬や動物の世話をしたり、夏は観光客へのパフォーマンス、騎馬ショーを行ったりする職業。騎馬民族がいるもっとも有名な地域はホルトバージ国立公園(世界遺産)(ハンガリー/女性/30代前半)

もともとは遊牧自体がお仕事だったはずですが、時が変われば形も変わるもの。パフォーマンスだとしても、伝統として受け継がれていくのはステキなことですね。

■フレスコの修復師

過去の輝きを現在ある材料でよみがえらせるという仕事です(イタリア/男性/30代前半)

何世紀もの前の人が描いた壁画を修復するお仕事。美しい響きですが、彼らに求められるのは技術だけではなく、共同で作業するための協調性や過酷な環境に耐える忍耐力だそうです。それでも、今から数百年後の人々に過去の遺物を伝えることができるのは、本当にやりがいがあると思います。

国が違えば歴史も違う。そして、そこから生まれた仕事も全く違う。古い、新しいにかかわらず、「職業」というのはそれぞれの国が歩んできた、時の縮図かもしれません。