シマンテックは11月13日、世界中のセキュリティ状況を監視するセキュリティ監視センター(SOC : Security Operation Center)として、東京都内に「TOKYO SOC(東京SOC)」を開設した。オーストラリア、英国、米国、インドに続く同社5拠点目のSOCとなる。

同社SOCには、セキュリティの専門家が常駐。リアルタイムなセキュリティ脅威インテリジェンスやデータ分析に基づいた「マネージドセキュリティサービス(MSS)」を24時間365日提供している。

同社のMSSは、顧客企業内に設置されているセキュリティ機器から収集したデバイスログや、同社のセキュリティ脅威のデータソース「Global Intelligence Network (GIN)」から得られた情報をもとに、セキュリティ解析を実施。脅威が見つかった際は、アラートを行い、対処方法の助言などを提供する企業向けの高度なトータルセキュリティサービス。

MSSは2007年から国内向けにも販売されているが、これまでは海外に設置されたSOCでの対応となっていた。今回、東京にSOCが開設されたことで、日本語でのインシデント報告やインシデントレポートの提供、日本特有の脅威への迅速な対応など、日本の顧客企業に向けたサービス強化が図られることになる。

東京SOCでのサービス提供は11月14日から開始する。当初はアナリスト2名と顧客担当2名の4人体制で、平日の9時から17時までサービスを提供。この他の時間帯では海外SOCでの対応となる。

東京SOCは、シマンテック日本法人の主導によって開設された。この背景には、企業を狙った標的型攻撃の増加や、攻撃の多様化・悪質化などが進む中で、大規模な日本企業を中心に24時間のセキュリティ監視サービスへの要望が高まっていることが挙げられるという。

TOKYO SOC 内部

同社では従業員数3000人以上のグローバル企業をターゲットに、初年度に100社の採用を目指すとしている。