デルは11月13日、北陸先端科学技術大学院大学(以下、JAIST)の情報環境システム「FRONTInformation EnviRonment(以下、FRONTIER)」にDell Compellentが採用されたと発表した。

今回採用されたCompellent製品の論理総容量は3PB(ペタバイト)で、2011年2月にデルがCompellentを買収以降、世界最大級の導入となる。

FRONTIERは、同大学で高度な教育研究活動を支援するために構築された学内情報環境基盤。JAISTは、世界レベルでの研究をさらに推進するため、情報環境システムの強化を進め、さらに情報環境システムの中核に位置する学内プライベートクラウド環境を、ユーザの利便性向上、ハードウェアリソースの共有によるコスト削減およびエネルギー効率化、より効率的な運用管理を目指して、順次整備している。

各研究者の研究データなど重要な情報資源を全学で集中管理するストレージモデルが採用されており、高速大容量ファイルサーバシステムはその根幹を担うシステムとなっている。既存システムは、ユーザの研究活動に必要なデータ領域を高速かつ高い信頼性で提供するためにDell EqualLogicストレージとPowerEdgeサーバで構築した「高速ファイルサーバ」と、科学技術計算等の大容量データを保存する「大容量ファイルサーバ」の2つで構成されていた。

「高速大容量ファイルサーバシステム」の更改にあたり、「高速でのデータアクセスの実現」、「効率的なストレージ構成の実現」、「IPv4のアドレス数の枯渇問題を解消するIPv6への対応」、「大容量データの効率的なバックアップの実現」の課題を解決する必要があった。

今回、これらの課題を解決し、「高速大容量ファイルサーバシステム」の性能を向上するDell Compellentが選択された。同システムの自動階層化機能により、効率的な「高速大容量ファイルサーバシステム」の構築が可能となり、別々に管理されていた「高速ファイルサーバ」と「大容量ファイルサーバ」のシステム統合が可能となり、効率的な運用管理に貢献する。