三菱電機は11月12日、LEDドライバ回路を内蔵した産業用TFT-LCDモジュール「DIAFINE」シリーズとして、8.4/10.4/12.1型SVGAおよびXGAの合計6機種を発表した。

商業店舗のPOS端末や銀行のATM端末、工場生産ラインの表示器などの幅広い用途で高い視認性を持つ産業用TFT-LCDモジュールの需要が拡大している。これまでは、TFT-LCDモジュールにユーザーがバックライトのLEDを点灯させるためのドライバ回路を組み合わせ、最終製品に搭載することが一般的だった。

同製品では、LEDドライバ回路を内蔵し、最終製品の小型化とコスト削減に寄与する他、バックライト構造の最適化により、堅牢性と厚さ10mm以下の薄型化を両立した。また、500~800cd/m2と高輝度で、屋外などの明るい場所でも高い視認性を確保している。さらに、視野角は上下が140~160度、左右が160度と広く、設置場所の多様化に対応する。この他、動作保証温度範囲は-30℃~+80℃であり、屋内外の多様な環境で使用可能。寿命はバックライト光源に白色LEDを採用し、10万時間(常温25℃における標準値)の長寿命を実現している。

なお、価格は12.1型XGA対応の「AA121XN01」が9万円。12月1日から順次発売する。

産業用8.4/10.4/12.1型TFT-LCDモジュール「DIAFINE」シリーズ