IDC Japanは11月12日、国内クライアント仮想化市場に関し、国内シンクライアント専用端末市場、国内クライアント仮想化ソフトウェア市場、国内クライアント仮想化ソリューション市場における、それぞれの主要ベンダーの競合状況を分析し、結果を発表した。

「2011年国内シンクライアント専用端末市場のベンダーシェア」では、ワイズテクノロジー(現在はデル)が30.9%でトップ。2位が26.0%のヒューレット・パッカード(HP)、3位が7.4%のNECと続き、4位が日立製作所で6.4%、5位が富士通で4.3%という結果となった。

結果をみると、ワイズテクノロジー、HPの2社の実績が突出しており、3位以下のベンダーを大きく引き離す結果となっている。

「2011年国内クライアント仮想化ソフトウェア市場のベンダーシェア」は、上位5社がマイクロソフト、シトリックス、ヴイエムウェア、NEC、オラクルとなっており、マイクロソフトが50%以上のシェアを維持している。

また、「2011年 国内クライアント仮想化ソリューション市場のベンダーシェア」は、1位が富士通、2位が日立、3位がNECで、HP、IBMの2社が追従する結果となっている。

IDC Japanではこの結果について、「クライアント仮想化関連の主力ベンダーはほぼ定着している。一方、今後の買収や合併によってその勢力図が崩れる可能性もあるため、海外の動向も踏まえたうえで注意を払う必要がある」という見解を示している。

なお今回の発表は、IDC発行「2012年 国内クライアント仮想化市場 ベンダー競合分析」に詳細が報告されている。

2011年国内シンクライアント専用端末/ターミナルクライアント市場 出荷台数ベンダー別シェア(IDC Japan)