旭硝子(AGC)は11月8日、ソーラー用カバーガラスの収益性改善を図るため、米テネシー州にあるAGCガラス・ノースアメリカのキングスポート工場の閉鎖を決定したと発表した。同工場の閉鎖により、AGCグループにおけるソーラー用カバーガラスの生産能力は3割以上削減される。

米国のキングスポート工場は、ソーラー用カバーガラスのガラス素板(もといた)生産と加工を行う専用工場で、11月に閉鎖する予定。なお、カンザス州にある米国スプリングヒル工場では、薄膜太陽電池用ガラス基板や太陽熱発電用ミラーのガラス素板を生産しており、これらのソーラー関連製品の米国内での生産は今後も継続する。

同社では、今回の工場閉鎖によりコスト競争力を強化するとともに、コーティング技術を生かし、中長期的に成長の見込まれるソーラー関連市場での販売強化に取り組むとしている。