電気通信事業者協会(TCA)は11月7日、10月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが10カ月連続の首位となった。2位はKDDI(au)、3位はNTTドコモとなっている。

ソフトバンクは28万4,200増(前年同月比14.8%増)で、累計契約数は3,074万5,400契約となった。同社の月間純増数が20万件を超えるのはこれで16カ月連続。ソフトバンクではKDDIとともに9月21日から米Appleのスマートフォン端末「iPhone 5」の販売を開始しており、これが純増数の牽引に大きく貢献した形だ。また、10月からは2012~13年の冬春モデルAndroidスマートフォン6機種の発売を順次開始した。全機種がLTEサービス「SoftBank 4G」およびテザリングに対応している。

2位のKDDI(au)は23万8,800増(前年同月比21.3%増)で、累計契約数は3,634万9,100契約。同社でもソフトバンクと同様、iPhone 5の販売数が純増数に好影響を与えている。また、11月からは2012年冬モデルAndroidスマートフォン10機種の発売を順次開始した。全機種で800MHz帯の周波数を使ったLTEサービス「au 4G LTE」が利用できる。

3位のNTTドコモは7,200増(前年同月比92.0%減)で、累計契約数は6,079万3,800契約。iPhoneの取り扱いがない同社が、前年同月比にして92%減となる純増数の大幅減を強いられた。ドコモでは11月から、2012年冬モデルとして10機種のAndroidスマートフォン/タブレット端末を投入する。全機種が下り最大100MbpsのLTEサービス「Xi」に対応したもので、これら最新端末で巻き返しを図っていきたい構えだ。

携帯電話全体としては53万100契約増で、累計契約数は1億2,788万8,300契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 7,200 60,793,800
KDDI(au) 238,800 36,349,100
ソフトバンクモバイル 284,200 30,745,400
イー・アクセス - -
携帯電話総計 530,100 127,888,300

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -17,900 128,100
KDDI(au) -4,800 14,200
ソフトバンクモバイル -2,200 60,200

PHSではウィルコムが44,100増で、PHS全体で累計485万7,800契約となった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 44,100 4,857,800
PHS総計 44,100 4,857,800

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは12万3,200増で、累計374万7,300契約となった。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 123,200 3,747,300

(記事提供: AndroWire編集部)