行き届いたサービスで知られる日本ですが、外国人の方々には理解しがたいサービスも中にはあるようです。日本に来て戸惑いや疑問を感じたサービスについて聞いてみました。

■夜遅く工事中の道路の前に、自動の札があるのにもかかわらず、人をおいて車に避けてもらうよう案内するお兄さん。ダブりにしか思えないし、無駄な費用を使っているとしか思えない(フランス・女性・20代後半)

工事は安全第一です。もしもの事態に備え大げさなくらい人を配備しているのでしょう。しかし、スタッフコストが掛かりすぎている点の方が気になってしまうようです。

■デパートのエレベーターレディ。いなくても行きたいフロアに行けるのに(中国・男性・20代後半)

■買い物する時、何か買ったら店員さんが入り口まで連れて行く。別に迷ってないのにわざわざ入り口まで行かなくてもいいや。たいした金額を払わなくてもたまに見送ってくれる(アメリカ・女性・20代後半)

子供じゃあるまいしそのくらい大丈夫! というご意見です。確かに無くても困らないサービスかもしれません。でもなんとなく歓迎されている気がしませんか? おもてなしのひとつです。

■店員がいらっしゃいませを言いすぎだと思います。例えば、陳列をやっている店員が明らかにお客さんに顔すら向かないのに、「いらっしゃいませ」を言いますね。心を込めて言うべき言葉だと思います。じゃなければ、言わなくても大丈夫でしょう(ウズベキスタン・男性・20代後半)

耳が痛いですね……。口先だけのいらっしゃいませ、バレバレです。「いらっしゃいませ」の意味をあらためて考えさせられました。

■駅前でティッシューを配っている仕事です。宣伝にはならないと思うからです。毎回ティッシューをもらってますけど。笑(アルゼンチン・男性・20代後半)

なぜ? と感じつつもお役に立っているようで何よりです。街でもらったティッシュがピンチを救うこともありますよね。気が向いたら裏面の広告をどうぞご覧ください! 次は少し違う観点からのご意見です。

■国がやっているNHKのテレビ局。国が国民に税金を払ってもらってるのに、どうしてまたNHKを見るのにお金を払わなきゃいけないの?(タイ・女性・30代前半)

なるほど、タイの国営放送局は無料なのですね。これを機に世界の国営放送局について調べてみるのも面白いかもしれません。

■地鎮祭。宗教的でお金がかかるが何の効果はないと思う(イギリス・男性・40代前半)

地鎮祭とは、土地を清め工事の安全と建物の繁栄を願うために行う儀式です。サービスではありませんが、随分バッサリと切られましたね、効果なしと。日本人は無宗教と言われているのに、儀礼的に宗教的な儀式をするので、余計に不思議に感じるのでしょうね。

■あまりにも長いから、全てのサービスが好きになってしまった。意味のないサービスはないんじゃない?(スウェーデン・女性・40代前半)

最後に出ました。意味のないサービスはない! うれしいですね。どのサービスもきっといろいろ考慮したうえでのことでしょうから、そう言っていただけるとありがたいです。

サービスとは相手にとって良かれと思う心が基本です。地味だったり、なんでわざわざと感じさせるものもあるかもしれませんが、ある日ふと、心地よさに変わっているかもしれないですね。