土佐電気鉄道はこのほど、同社が保有する「外国電車」を土日と祝日に限り運行させると発表した。11月1日のダイヤ改正にともなうもので、3日より定期運行を開始している。

土佐電気鉄道の車両(写真は2005年撮影時のもの)

「外国電車」は1990年の開業85周年を記念し、4カ国から導入されたが、車掌が必要で費用がかさむことから2009年に定期運行を終了。それ以降はイベントの際に運行されるのみとなっていた。今回、定期運行に復帰するのは、198形(ノルウェー)、320形(オーストリア)、910形(ポルトガル)の3両。高知駅前では観光客へのアピールとして約30分停車する。また、高知駅前電停から乗車した人に記念乗車証を配布。記念乗車券は各車両先着1,000名までの配布で、なくなり次第終了となる。

なお、同社のダイヤ改正は2006年4月以来、6年7カ月ぶりとのこと。乗客の減少で収益が悪化していることから、乗車率の低い昼間時間帯の減便に踏み切った。一方で終電延長を求める要望に応え、祝日を除く毎週金曜日に限り、最終便の運行時間を延長している。