Texas Instruments(TI)は、複数の10G/40G Ethernet規格のほか、1Gbps~10Gbpsの非標準データレートをサポートする、4チャネル内蔵XAUI/10GBASE-KRトランシーバ「TLK10034」を発表した。

同製品は高い柔軟性を備えた物理レイヤ(PHY)シリアライザ/デシリアライザ(SerDes)で、4つの双方向チャネルそれぞれが10GBASE-KR、XAUI、1GBASE-KX、CPRI、OBSAI規格プロトコルをサポート、プロトコルが異なるインタフェースでも複数のデバイスを不要にすることが可能になる。

またリンク・トレーニングによるシームレスなリンクの確立とトランスミッタ・プリエンファシス・レベルの最適化により、システムのBER(ビットエラーレート)を最小化することが可能なほか、FEC(前方誤り訂正)機能により、シグナル・インテグリティ性能を管理し、6GHz時に挿入損失を最大29dBまで補正可能であり、これによりBERとシステム・マージンを向上させることが可能となっている。

消費電力は競合製品のチャネルあたり1Wに対し、825mW(代表値)のほか、電源電圧は1.0Vおよび、1.5Vまたは1.8Vの2電源を用意。トランスミッタ差動出力振幅範囲(Vod)は0.165Vp-p~1.3Vp-pとなっている。

なお、同製品はすで19mm角の324ピンPBGAパッケージにて量産出荷を開始しており、1,000個受注時の単価(参考価格)は45ドルだという。

TIの4チャネル内蔵XAUI/10GBASE-KRトランシーバ「TLK10034」