T3Mediaと三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)は、映像電子透かし技術を応用した映像素材の不正使用の検出及び防止について10月から日本国内において、共同で実証実験を開始したと発表した。

今回使用する映像用電子透かし技術は、NHK放送技術研究所と三菱電機情報技術総合研究所が共同で開発し、MDISが製品化したもの。

映像電子透かしは、映像ソースに人が認識できない程度のわずかな変化を加えて情報を埋め込み、その情報を検出する技術。高画質なHD映像に対して、目視では判別できない形で、高速に情報を埋め込み/検出することができるという。

映像用電子透かしのしくみ

今回、T3Mediaは、財団法人NHKインターナショナルの協力を得て、同財団が運営する「Video Bank」映像コンテンツに電子透かしを埋め込み、使用状況の把握、及び契約外利用を想定した検出実験を行う。T3Mediaはまた、本ソリューションに関する技術的課題のほか、法的課題、映像著作権者や映像利用者の理解などについて多角的に検討し、将来の本格導入を目指す。

一方MDISは、実証実験の環境を構築・提供し、電子透かしの検出精度向上のためのシステムチューニングを担当する。