Mentor Graphicsは、組み込みLinuxの開発者向けソリューションとしてC/C++開発ツール「Mentor Embedded Sourcery CodeBench」およびプリケーション・パフォーマンス解析ツール「Sourcery Analyzer」の新版を発表した。

無償のコマンドライン開発ツールであるSourcery CodeBench Liteの新版には、GNU Compiler Collection(GCC 4.7.2)やGNU Debugger(GDB 7.4.50)といった、最新のオープンソース・コンポーネントの機能拡張版が付属している。また、商用サポートと共に提供されるSourcery CodeBenchは、包括的な統合開発環境(IDE)、デバッグ可能で最適化済みのランタイム・ライブラリ、Flashプログラミング、ペリフェラル・レジスタの表示をはじめとする機能が、Sourcery CodeBench Liteに追加される形で提供される。

また、今回リリースされたバージョンのSourcery CodeBenchおよびSourcery Analyzerには、以下の新機能と拡張機能が含まれている。

  • JTAGおよびプローブデバイスとの接続、ターゲットデバイスのコンフィギュレーション選択、システムライブラリを適用するアプリケーションの設定に関する操作性の向上
  • CコードやC++コードを記述するときに起きやすいエラーを特定できるスタティック解析機能の改善
  • 高効率のデバッグとテストを実現するため、アプリケーションとプローブ接続したデバッグの高速化
  • AlteraのNios II、Freescale Semiconductorのi.MX/Kinetis、富士通セミコンダクターのFM3、QualcommのBrew MP、Texas InstrumentsのDaVinci/OMAP/ARMプロセッサ各種(Sitara、Stellarisなど)、Power Architecture、MIPS、x86コアデバイスを含む主要ハードウェアのサポート
  • スケジューリング、CPUステート、Mutextロック、プロセスステートとスレッドステートをはじめとする多くの解析エージェント
  • 状態フロー図、散布図、アナログ値などの各種グラフ
  • カーネルの同時実行およびユーザ・スペースのトレースを含むLTTng 2.0(Linux Trace Toolkit)のサポートによるシステム・プロファイリングの向上

なお同社ではこれらを活用することで、複雑な組み込みシステムを素早く簡単に可視化および解析できるようになるため、複数のLinuxアプリケーションの同時デバッグなど、システムデバッグを加速することが可能になると説明している。