総務省は10月30日、2011年度の音声通信データに関するレポートを発表した。同レポートでは、電気通信事業者からの報告をもとに、加入電話 / ISDN / IP電話 / 携帯電話などの利用状況がまとめられている。

発表によると、2011年度の音声通信は総通信回数、総通信時間ともに減少。総通信回数は1083.9億回で前年度より2.0%少なく、総通信時間は39億8400万時間で前年度より3.4%少ない。

総通信回数と総通信時間(発表資料より)

発信種類別の通信回数は、固定系発信が350.9億回で前年度比8.9%減、携帯電話発信は591.7億回で前年度比0.7%減とともに減少傾向にある。いっぽうIP電話発信は121.8億回で前年度比8.4%増となっている。通信時間についても、固定系 / 携帯電話発信は前年度より減少し、IP電話発信は4億9000万時間で前年度から3.4%増。IP電話発信は通信回数・通信時間ともに、前年度から引き続き増加傾向にある。

また、2011年度は携帯電話発信による通信回数・通信時間がともに減少傾向に転じているが、発信種類別の比率をみると、前年度同様50%以上の高い割合を占めている。

国内通信の通信回数(発表資料より)

国内通信の通信時間(発表資料より)

なお、今回のレポートは速報版で、発表された数値は今後、変動する可能性があるとしている。