北海道電力の子会社「エナジーフロンティア」が、10月26日に特別清算開始決定を受けたことがわかった。負債は約32億円。

帝国データバンクによると、同社は2000年11月に北海道電力が産業用コージェネレーション利用の発電システム市場に参入する目的で他社との合弁により設立された企業。電気や熱の供給事業を行い、設備設置やシステム作動状況の遠隔監視、燃料調達、メンテナンスまでをトータルに管理するシステムを運営しており、2012年3月期の年間売上高は約20億1600万円を計上していた。

しかし、近年の燃料価格の高騰、高止まりなどにより経営環境に厳しさが増し、オンサイト発電事業の継続が困難となったことから2007年9月に「A重油を燃料とするオンサイト発電事業」から撤退。その他の事業については北海道電力のグループ会社に承継することを公表し、他社の所有する株式を同社が譲り受けて同社を100%出資子会社としていた。

その後、北海道電力が同社に対する債権放棄を決定し、今回の措置に至った。