日本オラクルは10月30日、分析専用マシン「Oracle Exalytics In-Memory Machine」(以下、Oracle Exalytics)の最新版のソフトウェアの提供を開始したと発表した。

「Oracle Exalytics」は、インメモリ型のビジネスインテリジェンス(以下、BI)ソフトウェアとハードウェアを最適化したミッドレジンジ向けの分析専用マシンで、最適化されたソフトウェアには、BIソフトウェアである「Oracle Business Intelligence」、インメモリ・データベース「Oracle Times Ten In-Memory Database」、多次元データベース「Oracle Essbase」などが含まれる。

「Oracle Exalytics In-Memory Machine」の特徴

「Oracle Exalytics In-Memory Machine」は今年の2月よりユーザーに提供を開始しており、機能強化は今回で2度目となる。

最新版の特徴として、データ統合技術「Oracle GoldenGate」に対応。インメモリ・データベース「Oracle Times Ten In-Memory Database」が「Oracle GoldenGate」と連携し、データソースや基幹システムのデータベースとリアルタイムに連携する。これにより、複数かつ異種のデータベースを対象に分析する場合に、データの収集、複製や更新をよりリアルタイムに実行できるようになった。

今回の強化ポイント

また、モバイル向けBIアプリケーションの強化として、iPhoneやiPadで利用可能なBIアプリケーション「Oracle BI Mobile」のユーザー画面が改良され、ヒートマップやウォーターフォールチャートなど表示できるグラフの種類が順次拡充され、視覚的かつ直感的に分析結果を把握することが可能になった。「Oracle BI Mobile」を稼働することで、数百万行のデータに対する分析結果を、数千人のモバイル・ユーザーに対して1秒未満の応答時間で表示することができる。

さらに、構造化・非構造化データの分析が可能な「Oracle Endeca Information Discovery」と、財務計画やシミュレーションを支えるアプリケーション「Oracle Hyperion Planning」が、ソフトウェアとして最適化された。