伊藤忠商事は10月26日、ウクライナの大手鉄道車両メーカーであるクリュコフとの間で、三菱電機、富士電機など日本製機器を中心とした地下鉄車両95両分の電気品やブレーキシステムの機器を受注したと発表した。受注額は約42億円で、2013年6月より順次納入が開始される。

納入される機器は、キエフ市営地下鉄公団の地下鉄車両に搭載される。同社では、今回の納入によって既存の直流駆動車両がVVVFインバータ制御の交流駆動車両に更新され、回生電力の利用とも相まって電力消費量が約35%削減できるとしている。

なおこの案件は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とウクライナ環境投資庁(SEIA)が交わしたGIS(グリーン投資スキーム)に関する契約に基づく事業として実施され、SEIAに対してNEDOが支払った温室効果ガス排出枠(AAU)購入代金が契約代金の支払いに充当される。