巳年の年賀状を中心にテーマ別に分けられている

グラフィックデザインやデジタルコンテンツの提供などを行っているアイデア工房は、同社が運営するサイト「デザイン年賀状」の「年賀状美術館」にて、年賀状博士の資料提供・監修による「巳年特設展示場」を公開している。

同展示では、巳年の年賀状を中心に、100年以上前からある年賀状をテーマ別に分け、年賀状印刷の技術やデザイン、また当時の文化や風俗習慣などについて、明治、大正、昭和それぞれの違いが楽しめるようになっている。

紹介されている年賀状は、明治26年の「暦テーマ」の年賀状から始まり、明治30年代に使われた「日露戦争」をテーマとした年賀状や、欧州の文化に影響されつつも和風に仕上げられた大正の年賀状、またアダムとイブと蛇が描かれた昭和初期の年賀状など。

さらに、作家の星新一氏の父、星一(はじめ)氏の会社である「星製薬」が、大正6年に使用した年賀状も展示。窓際でヘアバンドをしたモダンな女の子が、羽子板を持ってほほ笑むという、大正レトロ感あふれるデザインとなっている。

なお、同サイト内「年賀状研究所」では、「エピソードで綴(つづ)る年賀状の歴史」など、年賀状の起源や歴史を知るコンテンツも用意されているとのこと。