Analog Devices(ADI)は、オーディオアプリケーションに向け、自社プロセッサ「SHARC」用のグラフィカル開発ツール「SigmaStudio」を発表した。

同ツールは、SigmaDSP用開発ツールである「SigmaStudio」をベースとした、プログラミング、およびリアルタイム・チューニングが可能なソフトウェア開発環境で、これを活用することで、開発者は、100以上の最適化された様々なオーディオ・アルゴリズム・ライブラリを用いて、SHARCプロセッサ用のオーディオアプリケーションをグラフィカルにデザイン、プログラミングすることができるようになるという。これによりオーディオ技術者が、回路図を作成するように、様々なオーディオ処理ブロックをまとめて配線することが可能となるほか、DSPで動作するコードと「コントロール・サーフェス」をコンパイラで生成することで、最終製品上で、様々なパラメータや、チューニングをリアルタイムに調整、検証することが可能になるという。

なおSHARC用SigmaStudioツールは無償ダウンロードのソフトウェアとして提供され、利用するためにはWindows PC、CrossCore Embedded Studio IDE、サポートSHARC EZ-Kit、およびUSBアダプタケーブルが必要だという。