日立ソリューションズとレッドハットは、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)の普及に向けて提携したと発表した。日立ソリューションズは技術者育成施策の一環として、レッドハットと連携し、OSSのアプリケーションサーバ「JBoss(ジェーボス)」の技術者を2015年度までに1,000名育成していく。

OSSの利点として考えられていた「コスト削減」「グローバルスタンダード」の効果に加え、OSS特有の「進化のスピード」や「革新性」、「アジア圏への展開のし易さ」が企業の情報システム部門において認知されてきたことから、近年、企業システムにおいて、クラウドコンピューティングやビッグデータなどの新分野から基幹系システムに至るまでOSSの活用が加速している。

その中でも、企業システムのコアな部分であるアプリケーションサーバもOSSに置き換える動きがあり、OSSのアプリケーションサーバーである「JBoss」による案件が増えてきている。

そこで、日立ソリューションズは、JBossを含むOSSを活用したソリューションの提案やシステム構築ができる人材の育成で戦略的な提携を行い、両社は、以下のようなサービス提供を推進する。

レッドハットは、「JBoss Enterprise Middleware」製品の開発者向けサポート、および開発者の早期育成トレーニング、システム提案や設計に関わるプロフェッショナルサービスを提供。

「JBoss Enterprise Middleware」製品フレームワーク

日立ソリューションズは、2012年11月より早期に開発者の育成を図るだけでなく、JBoss製品を活用したアプリケーションのシステム提案、設計/構築ができる体制を強化。2015年度までに、レッドハットが認定する「JBoss認定アプリケーション管理者(JBCAA)」を含む、JBoss製品でシステム提案、設計/構築ができる技術者を1,000名育成する。大幅に増強した技術者により、金融・公共・産業などの分野でOSSを活用したSI案件の受注拡大、および製品やサービスの構築を推進する。