日本サムスンは24日、次世代SSDとなる「Samsung SSD 840」を、ITGマーケティングを通じて日本国内で発売した。プロフェッショナルモデル「Samsung SSD 840 PRO」シリーズとスタンダードモデル「Samsung SSD 840」シリーズがあり、容量やキット内容に応じて計9製品を用意。価格はオープンで、店頭予想価格は9,800円より。

Samsung SSD 840ファミリー

Samsung SSD 840ファミリーは、2012年9月24日に韓国で発表された韓国サムスン・エレクトロニクスの次世代SSD。インタフェースはSATA3.0(6Gbps)、本体サイズがW100×D69.85×H7mm。

新しいデュアルコアのコントローラ「MDX」や、Samsung製の2x nm級Toggle DDR 2.0 NANDフラッシュ(400Mbps)などを搭載し、ランダムアクセスを重視した設計が特徴。NANDフラッシュへのデータ格納状況を監視/制御するアルゴリズムも導入し、長時間使い続けても速度が落ちにくいとしている。また、データを非圧縮で転送するため、元から圧縮されている画像や動画といったデータを転送するときも速度が低下しない。

SSD内の全データはハードウェアAES 256bitで暗号化される。

プロフェッショナルモデル「Samsung SSD 840 PRO」シリーズ

128GB/256GB/512GBの3モデルを用意し、SSD本体とユーティリティ/マニュアルCD-ROMなどのベーシックキットで展開。店頭予想価格は、128GBモデルが12,800円、256GBモデルが22,800円、512GBモデルが49,800円。

256GB/512GBモデルの主な仕様は(カッコ内は128GBモデル)、シーケンシャルリードが540MB/s(530MB/s)、シーケンシャルライトが530MB/s(390MB/s)、4KB(QD32)ランダムリードが100,000 IOPS(97,000 IOPS)、4KB(QD32)ランダムライトが90,000 IOPS(90,000 IOPS)、4KB(QD1)ランダムリードが9,900 IOPS(9,800 IOPS)、4KB(QD1)ランダムライトが31,000 IOPS(31,000 IOPS)。

重量は128GBモデルが61g、256GB/512GBモデルが62.5g。消費電力は動作時0.069W、待機時0.054W(DIPM ON)。

スタンダードモデル「Samsung SSD 840」シリーズ

120GB/250GB/500GBの3モデルを用意。Samsung SSD 840 PROシリーズと同様のベーシックキットに加えて、3.5インチベイ用マウンタやSATAケーブル、SATA/USB変換ケーブルなどがセットになったオールインワンキットもラインナップ。ベーシックキットの店頭予想価格は、120GBモデルが9,800円、250GBモデルが16,800円、500GBモデルが37,800円。オールインワンキットの店頭予想価格は、120GBモデルが11,300円、250GBモデルが18,300円、500GBモデルが39,300円。

500GBの主な仕様は、シーケンシャルリードが540MB/s、シーケンシャルライトが330MB/s、4KB(QD32)ランダムリードが98,000 IOPS、4KB(QD32)ランダムライトが70,000 IOPS、4KB(QD1)ランダムリードが7,900 IOPS、4KB(QD1)ランダムライトが29,000 IOPS。

250GBの主な仕様は、シーケンシャルリードが540MB/s、シーケンシャルライトが250MB/s、4KB(QD32)ランダムリードが96,000 IOPS、4KB(QD32)ランダムライトが62,000 IOPS、4KB(QD1)ランダムリードが7,900 IOPS、4KB(QD1)ランダムライトが29,000 IOPS。

120GBの主な仕様は、シーケンシャルリードが530MB/s、シーケンシャルライトが130MB/s、4KB(QD32)ランダムリードが86,000 IOPS、4KB(QD32)ランダムライトが32,000 IOPS、4KB(QD1)ランダムリードが7,900 IOPS、4KB(QD1)ランダムライトが29,000 IOPS。

重量は120GBモデルが61g、250GB/500GBモデルが62.5g。消費電力は動作時0.071W、待機時0.046W(DIPM ON)。

専用データ移行ソフトとユーティリティを提供

専用のデータ移行ソフト「Samsung Data Migration」をダウンロード提供。SSDやHDDを自動判別し、GUIの3ステップで既存の環境をSamsung SSD 840ファミリーへと移行できる。移行先の容量に合わせて、OS、アプリケーション、データを振り分ける機能も持つ。対応OSはWindows XP/Vista/7/8、対応ファイルシステムはFAT32/NTFS/ReFS。

専用ユーティリティ「Magician Software」は、Samsung SSD 840ファミリーのパフォーマンス測定や最適化、TRIM/ガーベジコレクションの制御、セキュアイレース、ファームウェアアップデートといった高度な機能を備える。対応OSはWindows XP(SP3以上)/Vista/7。