エーザイは10月23日、米国子会社であるエーザイ・インクが、AMPA受容体拮抗剤「Fycompa」(一般名: ペランパネル)について、12歳以上のてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する併用療法として、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)より承認を取得したと発表した。

同剤は、非競合AMPA型グルタミン酸受容体拮抗剤。シナプス後AMPA受容体のグルタミン酸による活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制することで、てんかん発作を制御する抗てんかん剤となる。

今回の承認は、計1,480人の部分てんかん患者を対象にした3つの申請用臨床第III相試験の結果に基づいており、同試験における二次性全般化発作を含む部分てんかん発作に対する併用療法として、発作頻度を有意に減少させる効果を示したという。

なお、同試験結果からは同剤の投与による主な有害事象として、浮動性めまい、眠気、疲労、神経過敏、転倒、悪心、運動失調、平衡障害、歩行障害、回転性めまい、および体重増加が報告されている。